
住宅を建てるときには家の間取りや設備と共に、外構工事にもできるだけ初期から気を配るようにしてみましょう。
なぜなら、外構はその家の第一印象を決めるといっても過言ではない部分のため。家の印象を大きく左右します。
しかしどのように予算を立てたらいいか、どんなことに気を付ければいいかを悩む方も多いでしょう。
そのためここでは、外構工事とは何かといった基本から、外構デザインの考え方、外構工事予算の考え方などを紹介します。
Contents
外構とは
外構とは、家の外にある建造物のこと。門・扉・塀・駐輪スペース・駐車スペース・植栽・玄関アプローチなどを指します。
住むのは家の中なのに、外にどうして手間とお金をかけるのか、そう考える人もいるでしょう。
しかし、家の印象は訪れた人が最初に見る外観で決まります。和風なのか洋風なのか、派手が好きなのかシンプルが好きなのか、固い雰囲気か柔らかい雰囲気か。そういったものを表現する場でもあるのです。
たとえば、家が立派でも玄関までのアプローチが砂利で庭木も植えられておらず、門扉もないとしましょう。その家に招かれたら、まだ工事が途中なのかと思う方が多いはずです。
外構のレイアウトや設計は、その家の環境との調和や来客へのイメージを決定づける重要なもの。外構に手間とお金を少しかけるだけでも、メリットはとても大きくなります。
外構に求められる条件
注文住宅である場合、外構も自分たちで好きにできる自由度は高くなります。しかし外構には建物とは違う条件があるもの。
外構設計で外せない条件は、以下の3つです。
- 【機能】防犯とプライバシーの保護や駐車、遊び場など
- 【動線】安全で使いやすい
- 【審美性】美しい・心地よい・可愛いなどの見た目
これらを考慮した外構を作るには、建物の間取りを考えているときに一緒に考えることです。
外構は引越し後にゆっくりとやりたいという方もいますが、その場合、先に考えておくべきだったと後悔する可能性が高いと言われています。
たとえば、大まかな外構配置も決めておかなかったため、ウッドデッキが希望通りに設置できなかったり、車から玄関までに障害物があったりといったことが起こるのです。
外構設計で外せない3つの条件を満たすため、できるだけ建物の設計と同時に進めていきましょう。
外構デザインの考え方「ゾーニング」
「ゾーニング」は外構デザイン・設計における基本の考え方の1つ。ゾーニングとは日本語で「エリア(場所)分け」です。
外構設備は、グループごとにまとめて配置することが重要になります。たとえば、洗濯物を干したりゴミ箱を置いたりする「生活をするうえで必要な場所」は家の裏側にまとめる、そして訪れた人が目にする玄関前には駐車スペースと植栽を配置するといったことなどです。
リビングからはゴミ置き場より庭が見えた方が気持ち良いですし、洗濯機が置いてあるサニタリーから物干し場が遠いと不便でしょう。つまり、間取りと連動させ、どこにどんな外構を設置するかを考えるのが「ゾーニング」です。
家の外部機能や動線を考慮しておけば、完成後の使い勝手はグッとアップ。心地よい屋外空間を実現できます。
新築外構の予算の考え方
では、新築外構の予算の考え方をみていきましょう。
家の話合いが進む中で、気が付いたら外構に回す予算が少なくなっていたということも珍しくありません。
そこで、外構予算についてはあらかじめ考えておくとよいでしょう。必要なのは次の5つです。
- ブロックが必要かどうか
- 高低差を作るかどうか
- 敷地面積が広いかどうか
- 外構スタイルはオープンかクローズドか
考え方①ブロックが必要かどうか
敷地にはそれぞれ境界があり、そこにブロックを設置するかどうかで外構費用は大きく違ってきます。
先にお隣の家にブロックがあればこちらは設置不要です。しかし設置が必要な場合、一辺のみなのか家を囲むように必要なのか、全く要らないのかを考えましょう。
考え方②高低差を作るかどうか
家が高台にあって駐車場や入口が丘の下にある場合にも、外構費用がかかりがちです。
高低差が多いと駐車スペースのために掘削が必要ですし、玄関までの階段や土留め設備も必要になります。
家の1階にいても外の道を歩く人からの目線が気にならないなど、高台にある家はとても人気です。しかし、外構費用は平地に建つ家よりもかかると覚えておいてください。
考え方③敷地面積が広いかどうか
当然ながら、敷地が広いと外構費用がそれだけかかります。3坪のエクステリア(外空間)に使う費用と10坪に使う費用では、単純に考えて約3倍のコストが必要です。
敷地が広いのであれば、狭い敷地のところに比べ外構予算は多く取っておかねばなりません。
考え方④外構スタイルはオープンかクローズドか
外構スタイルは大きく分けて次の3つがあります。
- オープン
- セミオープン
- クローズド
オープンは、門扉やフェンスなどで敷地を囲まず、出入りが自由なスタイル。セミオープンは、門扉などは作っても駐車場や庭へは障害物がなく出入りできるスタイルです。クローズドは、完全に敷地を囲ってしまうスタイルです。
一番費用がかからないのがオープンで、クローズドに近づくほど費用が必要になります。
プライバシーの確保やペットを飼っている場合などにはクローズドがおすすめですが、外構予算を削りたいという場合にはオープンの方が安くなるでしょう。
考え方⑤庭工事をするかどうか
外構業者と庭の業者は基本的には別物です。そのため、ハウスメーカーで外構工事をするときには、
庭は最低限の内容であることが一般的。
もし、お庭もきっちり作りたいということであれば、外構予算と別にお庭の予算も用意しておきましょう。
新築の外構工事で失敗しないための5つの考え方
外構工事で失敗したくない! そういう方は、次の5つの考え方に沿って計画するのがおすすめです。
- 周囲の環境に合わせた配置にする
- 奇抜なデザインは極力避ける
- 駐車スペースは多少余裕を持つ
- 建物の周辺にスペースを確保する
- 防犯面も考慮する
考え方①周囲の環境に合わせた配置にする
家を建てるところが自然豊かで開放感のある場所なのか、街中で人や車の往来が激しいところなのかによって、外構配置は変化が必要です。
たとえば、山林や海辺などでは自然に溶け込むようなオープン外構が人気。対して街中では防犯や子供の飛び出しなどに対応できるクローズド外構がそれぞれの特徴を活かせます
考え方②奇抜なデザインは極力避ける
他の家々が白や茶などの外壁であるのに自宅だけが黄やピンクなどの派手なカラーであれば、悪目立ちする可能性も。
住宅は街並みの1つのため、あまり周囲から違和感を持たれるような奇抜なデザインや色はしない方がいいかもしれません。
それでもこだわりを持ちたい方におすすめなのは、植栽でカバーすること。植物の力で周囲との調和を図り、自分の好みも反映させられます。
考え方③駐車スペースは多少余裕を持つ
あまりにサイズが小さな駐車場であれば、車の買い替えに対応できない他、自転車や物置などを置けず使い勝手が悪くなります。
そのため、駐車スペースはできる限り余裕を持たせましょう。
車がないときには子供の遊び場や作業場など多目的スペースとなるので、見た目にも配慮してコンクリートの隙間に植栽するなどしてみてください。
考え方④建物の周囲にスペースを確保する
建物を敷地のギリギリまで建ててしまうと、住宅のメンテナンス時に不便です。エアコンの室外機、ゴミ箱、ちょっとした物置などを置くスペースは確保しておきましょう。
また、外壁塗装や屋根の修理などでは家の周囲に足場を組みます。そのための通路スペースは確保しておいてください。
考え方⑤防犯面も考慮する
門扉や植栽、フェンスなどで死角が生まれてしまうことがあります。
クローズド外構は防犯面において優秀ですが、植栽部分や玄関前、裏庭などには屋外照明を設置するなど、美観に配慮した防犯機器の設置がおすすめです。
外構設計は建物設計と同時が吉! 外構予算は優先順位を決めて
100万円の予算があるとすれば、住宅の内装設備ではあまりたいしたことはできないかもしれません。しかし、家の外である外構工事では、かなり選択肢が広がります。
外構工事でその家の第一印象が決まるため、できるだけ外構工事の手間やコストは削減しないことがおすすめです。
ここで紹介した外構工事予算や条件についての考え方を参考にし、できるだけ希望にあった工事ができるよう情報を整理してみてください。


